くらも

星空を眺めながら眠れる場所でのんびりと暮らすことが夢。本気だよ。ゆっくり長期戦で夢を叶えるよ。それまでに死なないよう、事故に気をつけるよ。

是枝(これえだ)監督 映画「誰も知らない」

 

 

 

誰も知らない [DVD]

 

 

 

4日前の25日、月曜に見ました。

 

 

えーっと、ありきたりな言葉ですけど、途中から涙が止まらなかったです。見る前から、今のわたしの気分を考えると、きっとこの作品はちょっとしんどいだろうなあと思っていたんですが、やはりしんどかったです。受けとめることが、画面を見ていることが辛かった。

わたしは低収入の家庭で育ちました。以前住んでいたアパートで、この映画の子どもたちに似た境遇の女の子に出会ったことがあります。わたしは小学校低学年(7〜10歳)、彼女は幼稚園〜小学1年(5〜6歳)だったと思います。何度か、アパートの下の駐車場で一緒に遊んだことがあります。(8回くらい遊んだことがあったかな?)

でも、その内、わたしは、彼女が、“枠”の外側にいるような感覚を覚え始めて、最後は突き放すような形で別れてしまいました。激しく、言葉や態度に出したわけではありませんが、心の中では、早くこの子から離れたいという思いでした。

子どもの頃の友だちなんて、そんなものでもあります。大人の事情というもので、簡単に関係が終わってしまうということは珍しくもなんともないです。

しかし、そのときの状況は、そうではなかったと思います。わたしが自ら離れて行ったのです。

 

 

 

 

 

今なら、もっと違う接し方や別れ方があったろうにと思うのです。もし彼女が映画の中の子どもたちのような境遇にいたとしたら。そう考えると、後悔する部分があるんです。

当時、父にも言われたのを覚えています。そういう子だからこそ、一緒にいてあげたほうが良かったんじゃないの。そのときは、その言葉の意味を理解できる部分もほんの少しありました。だって、わたしは感じていたんですから。もう名前も忘れてしまった彼女が、わたしたちとは何か違う、わたしとは何か違う、と。そして、わたしの中の、何か、築き上げてきた、何かが侵される、壊されると直感し、彼女から逃げたのです。

 

 

本作は、わたしの中の、触れてはいけないものとして、どこか奥深くに閉まっていたそれを、呼び起こしたのです。

 

 

半径5メートルの狭い自身の世界のなかで、何かできることはないかと考えました。毎月1,000円の寄付から始めることを決めました。

 

www.katariba.or.jp

 

 

 

 

 

 

映画のなかの彼ら。

作品を見ている側は、まず第一印象として、彼らを “かわいそう” と感じる人が多いのではないでしょうか。でも、彼らはそんなこと思わなかったはずです。

彼らには、あの世界だけでした。

(たとえば、わたしは10歳頃までを、比較的  低収入の家庭の、3LDKの部屋で、家族4人で過ごしました。後に両親は離婚しましたが、離婚するまでのことを考えてみると、当時、自分がかわいそうなんて思ったことがありませんでした。もちろん、価値観は人それぞれで、いろんな感じ方をする人がいるので、これは良い例えではないかもしれませんが......。まあ、そんな感じです。)

彼らには、その世界しかなくて、その世界のなかで精一杯生きているんだ、生きていたんだ。と本作を見て感じました。

 

 

 

 

 


『誰も知らない』予告編